お金はどこに行った money, among the missing. 2003 5 28
もう昔の話になるのでしょうが、個人なら仕方ないで済まされるでしょうが、
これが、企業となると、昔の話として、逃げる訳にはいかないのです。
バブルの時、銀行や生命保険会社は、巨大な利益を上げたはずです。
一般社員は、きっと飲み食いや贅沢に消えたのでしょうが、
それは、人間の性格だから、やむを得ないとしても、
あの当時、企業は、巨大な利益を上げていたが、
その利益は、いったい、どこに行ったのか、
そういう大きな問題が依然として残ったままです。
あの巨大な利益が残っていれば、今の苦境も多少は、しのげたはずです。
こういう問題も、今後は、十分解明していく必要があります。
以前、会計監査の仕事もしていたことがありますが、
あの当時は、不正があった法人については、
過去10年間にさかのぼって、調査をしたものです。
それに比べ、今まで企業の会計監査はなかったに等しいと言えますが、
今後、金融機関を救済していくならば、国家の当然の義務として、
過去10年間の決算の内容を審査すべきです。
もしできないと言うならば、やましいことがあると疑われることになります。
これは、当たり前のことです。誰が見たって、そう思われます。
企業にも国家にも、法を順守する姿勢がないと見られます。
今の企業や国家には、ルールの確立やルールの遵守をしなさいと言っても、
むずかしいことかもしれませんが、まず、できることから、少しずつでも、
ルールの確立やルールの遵守に努力していきましょう。
今のままでは、国民に悪い影響を与えます。